磁気探査
磁気探査は、杭やH鋼などの鉄類が地球磁場に感応してできる地球磁場の乱れ(局所異常)を、移動するセンサー(両コイル型磁気傾度計)が
感知して孔内の磁気勾配を計測し、杭や鋼矢板等の先端深度及び離隔を精度よく計測できる探査です。
杭・埋設管等以外に、地中に埋没している不発弾を探す不発弾探査にも大変有効です。
鉛直探査用センサーは外径φ25.4mmと小型で防水性が高く、細い調査孔での計測が短時間で行えます。また深度シーブとカウンタを内蔵した増幅器を用いて行いますので、目標物までの正確な深度を得られます。また鉛直探査実施時は専用の非磁性ステンレスロッドを使用して削孔します。
水平探査実施時には、無線ユニットを内蔵しておりますので、測定地点とデータ記録地点が遠い場合でも効率良く調査が可能です。
主な計測用途
磁気探査
※ご利用に際しては使用目的に応じて適切な感度に調整し現場等でご使用ください。
計測についての資料
本探査の資料は下記よりダウンロード可能です。
なお、資料はPDFファイルになっており、閲覧にはAdobe社のAcrobat Readerが必要です。
磁気探査カタログ
探査方法概要(鉛直探査の場合)
- 1. 探査対象構造物(鋼管杭等)の脇に探査用のボーリング孔を掘削。塩ビ管で保孔。
- 2. ボーリング孔上に探査用の三脚設置。シーブも設置する。
- 3. アンプ・センサー・ケーブル・レコーダーを接続/配線。
- 4. 磁気センサーを孔口に入れ深度のゼロリセット
- 5. センサーをほぼ一定速度で降下させながらデータ計測
- 6. 着底したらセンサーをほぼ一定速度で巻き上げながらデータ計測。
- 7. 測定を複数回実施しデータ収集。後日データ解析で深度・離隔を判定。
製品ラインナップ/種類
探査機器は2種類があり、水平探査器と鉛直探査器になります。センサ外径や無線ユニットの有無が異なります。
| タイプ | 探査器センサ | 無線ユニット |
|---|---|---|
| 水平探査器 | 外径50.0mm 全長1,990mm | 無線ユニット付き |
| 鉛直探査器 | 外径25.4mm 全長1,410mm | 無線機能無し |
磁気探査のメリット
本探査を実施することにより下記のような効果が見込まれます。
- 鋼管杭や鋼矢板、埋設管等の既設構造物の下端深度が効率的に求められる。
- 既設構造物の深度や位置が特定され、工事の安全が確保される。
- 不発弾の埋設の有無が判別できるので、工事エリアの安全が確保される。
製品の仕様
本製品の仕様一覧になります。
| 1.鉛直センサ仕様 | |
|---|---|
| センサ外形 | φ25.4 mm × 1410mm |
| センサ材質 | 真鍮 |
| 動作温度 | 0~50℃ |
| 2.水平センサ仕様 | |
| センサ外形 | φ50.0mm × 1990mm |
| センサ材質 | アルミニウム・真鍮 |
| 動作温度 | 0~50℃ |
| 3.アンプユニット | |
| 電源電圧 | DC12V 鉛蓄電池式 (充電可能) |
| アンプ外形 | 260mm(W)×230mm(D)×99mm(H) |
| 動作温度 | -10℃~60℃ |
| 無線ユニット仕様 | 2.4GHz SS無線 |
| その他機能 | ディジタル出力(USB付き) |
| 4.付属品 | |
| ケーブル・検査成績証・取扱説明書・保証書・収納ケース | |
| 5.オプション品 | |
| アンプユニット用充電器 計測用ソフトウェア 深度シーブ(プーリー) -鉛直探査時 | |
※仕様の詳細についてはカタログでご確認下さい。
※仕様・外観などは予告なく変更することがありますのでご了承ください。
費用
探査費用:別途お見積り(計測本数や計測場所により変わります。)
※お電話またはメールでお問合せ下さい。改めてお見積り申し上げます。
お問い合わせ
下記よりお気軽にお問い合わせください

